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haishop と考える未来への道のり 「道 MICHI」 BLOG

どんな商品にもつくる背景やストーリーが存在する。
1つのモノが私たちの手元に届くまでに、どんな道のりを経ているのでしょうか。
「道 MICHI」は、haishop がリスペクトする方々にお話を伺い、彼らが歩んでいる
"モノ作りの道のり"を一緒にたどっていく企画。
二十四節気をもとにした四季、古来より受け継がれる文化、地球規模のアクションなど
幅広い分野から「モノ・コトの背景」にスポットライトを当てていきます。

【コラム|道 vol.5】世界環境デー 2024

【コラム|道 vol.5】世界環境デー 2024

世界環境デー 2024
“Our land. Our future. We are #GenerationRestoration.”
-私たちの土地、私たちの未来。私たちは#再生の世代-
     
6月5日の”世界環境デー”を含む6月は 環境月間として、
環境の保全に関する普及・啓発のための様々な取り組みが行われます。
少しでも皆さんと共に環境保全について考えるきっかけが増えることを願います。
  
◼️What is World Environment day ?
“世界環境デー”とは?
   
1972年6月5日ストックホルムで開催された
「国連人間環境会議」を記念し
同年12月5日、国連により毎年この日と定められました。
この会議の目的は、環境をどのように守り、
強化していくかという課題について、
世界の共通認識を形成することでした。
   
この日を提案したのは、他でもない日本そしてセネガルでした。
日本では「環境の日」と呼んでいます。
  
◼️What should we do?
“世界環境デー”って具体的には何をするの?
   
 - 毎年テーマが設定 -
テーマと記念式典を開催するホスト国が
国連環境計画(UNEP)により決定され
6月5日の世界環境デーには記念式典が開催され、
その年のテーマが発表されるほか、
世界各国の政府や企業、市民社会組織、
各種機関によるさまざまなイベントが行われます。
(その年の大きな環境問題が取り上げられています。)
  
これまでのテーマと開催国を少し振り返ってみましょう。

   


photo by ichica
  
・2023年「#BeatPlasticPollution(プラスチック公害をやっつけろ)」
/ コートジボワール

     
世界では、毎年4億トンを超えるプラスチックが生産されています。
そのうち半分は使い捨てであり、
リサイクルされているのはわずか10%に満たない状況です。
微細なプラスチックごみ(マイクロプラスチック)が
人や生物に悪影響を及ぼすことも明らかになり
「プラスチック汚染の解決」

がテーマになりました。

   
ホスト国であるコートジボワールは、
オランダと協力し世界環境デーを主催しています。
同国では、2014年からビニール袋の使用を禁止し、
再生利用ができる包装へ移行する支援を行っています。
また、オランダ政府は、
使い捨てプラスチックを削減することに
全力で取り組んでいく姿勢を示しました。
今後はオランダをはじめ、
ヨーロッパ全体でプラスチックに関する政策を進めていく予定です。
  
・2022年「#OnlyOneEarth(かけがえのない地球)」/ スウェーデン

     
この年のテーマはとてもシンプルかつ初心に戻るようなものでした。
世界に1つしかない、かけがえのない地球。
地球は1つしかない、
そんな当たり前のことを改めて問いかけた年となりました。
  
「自然と調和して持続可能な暮らしを実現する」ために、
各自が必要なことを考えて行動することがテーマとなりました。
  
ホスト国となったスウェーデンは、
2022年の公式イベントにおいて石炭や石油、天然ガスの
新規採掘のライセンス発行を停止すると約束しました。
そして、天然の資源を守り、
持続可能なエネルギー供給を開始しています。
その他にも、
ニュージーランドが河川の保護のための資金を提供することや、
シンガポールの企業が非営利団体と提携して
2025年までに世界で50万本の植林を行うことなどが、
世界環境デーの成果として発表されました。
   
・2021年 「#GenerationRestoration(生態系の回復)」/ パキスタン

 
世界では、毎年470万ヘクタール以上の森林が失われています。
また、温室効果ガスの排出量が3年連続で増えたことも
世界的な課題となった年です。
これにより、植物や動物、人間などの生物と
それを取り巻く環境は大きな影響を受けています。

 
人類と自然との関係を問い直し、
健全な「生態系を取り戻していく」

というテーマが設定されました。

     
ホスト国のパキスタンは、
国内の森林を広げるキャンペーンを行ったほか、
生態系を回復するための基金を立ち上げています。
また、この日から2030年までを「国連生態系回復の10年」とし、
絶滅危惧種の保護や気候変動への対応を通して
生態系を回復するプロジェクトが始動しています。
  
◼️How about 2024?
2024年  「Our Land. Our Future We are #GenerationRestoration
(私たちの土地、私たちの未来。私たちは #再生の世代)」 / サウジアラビア
  
2024年のテーマは土地の回復、砂漠化の阻止、
干ばつへの耐性の構築に焦点を当てています。   
世界の土地の最大40%がすでに劣化しており、
世界で約32億人が砂漠化によって悪影響を受けていると言われています。
さらに、2050年までに世界人口の4分の3以上が
干ばつの影響を受けると予想されています。
今年の世界環境デーは、2024年12月に英国が主催する
国連砂漠化防止条約(UNCCD)COP16に先立ち開催されるもので、
土地と干ばつに関する過去最大規模の
多国間会議となることが期待されています。
この時代を生きる全ての人類の課題であり、目を向ける必要があると思います。

   
   


photo by ichica
     
   
ライタープロフィール


知花 ( いちか )
フリーランスライター/フォトグラファー/オーガニックコスメ ヘアメイクアーティスト
    
“7世代先の子孫まで、この美しい地球を繋いでいきたい"
ネイティブアメリカンのこの言葉に心が震え、
健康や動物愛護、気候変動改善のためにまずは自分ができることから、
と菜食を実践。ベジタリアン20年 ヴィーガン5年目。

  
ホームページ:
https://www.ichica-today.com/
Instagram:
https://instagram.com/ichica.today

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